越智源株式会社 Ochigen Co., Ltd

創業100周年

社長インタビュー / OCHIGEN CENTENNIAL

100年の歴史を紡ぐ「誠実さ」。
この産地を支え続ける『越智源』が描く、
次の100年

1925年(大正14年)良質な水に恵まれた愛媛県今治で、
初代 越智源太郎が染色加工業を始めました。
以来、地域とともに歩み、
越智源は創業100年を迎えました。

受け継いだ「誠実さ」と、次の100年への想いを
代表取締役社長 越智 裕に聞きました。

代表取締役社長 越智 裕

代表取締役
越智 裕

01 ORIGIN

100年を支えたもの

創業100年を迎えられた越智源。これまで社会に必要とされ、長く事業を続けてこられた最大の理由は何だとお考えですか?

私たちが身を置く今治の地場産業は「タオル製造」です。タオルを作る過程において、糸や生地を染め、加工する「染色整理」の工程は絶対に欠かせません。今治の地に根を下ろし、役割を全うしてきたことが、100年続いてきた一番の理由だと考えています。

そしてもう一つ、今治のモノづくりに欠かせない「良質な水(伏流水)」という自然の恵みがこの場所にあったからこそ、私たちは100年もの間、美しい色を染め続けることができました。この素晴らしいインフラと産地への感謝を忘れず、実直に歩んできた歴史そのものが、私たちの財産です。

工場内に並ぶ糸と染色設備 越智源の工場内で作業する社員 工場内で加工される生地 工場内に並ぶ糸巻き 糸を運ぶ工場作業の風景 染色設備にセットされた糸 生地加工が進む工場の風景 染色加工中の色鮮やかな生地

02 PRIDE

表舞台には出ない。
今治タオルを支える
「最強の黒子」としての誇り

数ある同業他社のなかでも、お客様から「越智源だからこそ」と選ばれ続けている強みはどこにあるのでしょうか?

当社の強みは「加工の正確さ」と「徹底した管理体制」にあります。私たちの仕事は、自社製品を作って売るのではなく、お客様から大切なお品物をお預かりして加工する「委託加工業務」です。だからこそ、お預かりした商品の徹底した保管・管理、色合わせの精度、多様な加工品種に対応する技術力において、他社には負けない確固たるものがあると自負しています。

自社のブランドを前に出すモノづくりとは、また違った覚悟や難しさがありますか?

私たちは、自分たちの名前を世界に売り出したいわけではありません。目指しているのは、今治タオルメーカー様を後ろから支える「完全なる黒子」であり、その業界のナンバーワンであること。

メーカー様から「困ったときは越智源に回せば、どんな無理な要望でも何とか対応してもらえる」と評価していただけることこそが、私たちの何よりの勲章であり、職人としての隠れたプライドなのです。

工場で糸を扱う社員 加工設備で生地を扱う社員 工場内で作業指示を確認する社員 加工機械を操作する社員 フォークリフトを運転する社員 染色された糸を確認する社員 縫製作業に取り組む社員

03 INTEGRITY

譲れないポリシーは、
何よりも「誠実」であること

歴代の社長から受け継ぎ、絶対に変わらないポリシーや信念はありますか?

先代から受け継いできたもので、最も大切にしているのは「誠実さ」です。

私たちは人から預かったもので業務を行っています。日々の加工業務に対して誠実に取り組むのはもちろんのこと、お預かりしている商品そのものに対して、きっちりと誠実に向き合わなければなりません。

これはお客様に対してだけではなく、材料を納入してくださる取引業者様に対しても同じです。単価やお支払いの面でも、一番誠実に対応することを心がけてきました。その結果、私たちが苦しい時には周囲が助けてくれましたし、新しいことに挑戦したい時には、皆様が協力的に力を貸してくれます。「自分たち自身が、常に誠実であること」。これが当社の根幹です。

04 NEXT CENTURY

受注量トップのその先へ。
次なる100年を見据えたビジョン

代表取締役社長 越智 裕のインタビュー風景

社長に就任されてから、どのようなことに挑戦されてきましたか?

社長に就任した際、まずはこの今治という産地で「受注量・加工の物量で1番になる」という目標を掲げました。同業者が多くいるなかで、現在その目標はある程度達成でき、トップシェアを誇るまでになりました。

現状の強みと、今後の課題について教えてください。

強みは、昔から培ってきた確かなモノづくりの技術がしっかりと残っていることです。一方で課題となるのが「技術の承継」です。これまでは職人の世界特有の「先輩の背中を見て覚える」という側面が強かったのですが、今後は誰が見てもわかるように技術をデータ化・マニュアル化し、新しく入社した人がすぐにスキルを理解できる環境を整えなければならないと考えています。また、部署間の連携をより一層強化していくことも今後の目標です。

「次の100年」に向けて、どのような会社の姿を描いていますか?

現在の染色業は労働集約型の産業ですが、将来的には機械化・省力化・無人化を進めていく必要があると考えています。少数の興味を持った人材で現場を回し、この産地の発展に貢献し続けること。これが一つ目の目標です。

また、長期的な視点では「新しい事業の柱」も模索しています。例えば、当社のインフラである良質な「伏流水(地下水)」を活用したアグリビジネスです。空調管理されたコンテナで希少な野菜やカット野菜を栽培するような、新しい事業の可能性も研究しています。既存の枠にとらわれず、環境にも配慮した持続可能な企業へと進化していきたいですね。

社内に飾られた書作品

05 PEOPLE

失敗を恐れず挑戦できる。
「現場に任せる」社風

社員の方々には、どのような環境で、どのような人生を歩んでほしいですか?

当社には、ある程度仕事を覚えたら「現場に任せる」という社風があります。「ああしろ、こうしろ」と細かく口出しすることはありません。現場で起こったことの責任は会社(私)が持ちますので、のびのびと仕事に取り組んでほしいと思っています。

社員には、当社で働いて「良かったな」「やりがいがあるな」と思えるような人生にしてほしいと願っています。大成功とまではいかなくても、日々の仕事に誇りを持てる環境を作ることが私の役目です。今後は、若手社員へのフォロー体制や研修なども充実させ、より成長しやすい環境づくりを進めていきます。

100 PEOPLE, 100 COLORS

伝統を重んじるからこそ、
これからは「100人100色」の時代へ

最後に、これから入社される「未来の仲間」へメッセージをお願いします。

これまでの100年は、職人が厳しい先輩に怒られながら技術を盗み、背中で覚えていく時代でした。しかし、これからの100年は違います。技術をしっかり仕組み化し、新しく入った人がすぐに活躍できる土台を作っていきます。

時代が変わるからこそ、組織のあり方も変えていきたい。それが、今回の採用コンセプトである「100人100色」に込めた想いです。熱血漢も、コツコツ作業に没頭するタイプも、コミュニケーションが少し苦手な方も、それぞれの個性が会社の新しい「色」になります。多様な人材が集まり、それぞれの強みをのびのびと発揮できる会社にしていきたいですね。

ただし、どんな個性を持っていても、たった一つだけ条件があります。それは「自分の仕事を雑にせず、誠実に取り組めること」です。

私たちが触れているのは、すべてお客様からお預かりした大切なものです。その重みを理解し、真面目に仕事に向き合える方と一緒に働きたいと思っています。

一生懸命に挑戦した上でのミスであれば、何も心配いりません。なぜなら、私もかつて現場を経験し、モノづくりの難しさも楽しさも知っているから。そして、挑戦に伴う失敗は成長の証だからです。起こったことの責任は、すべて私が取ります。

日々の仕事を適当に流すのではなく、自分の仕事に誠実に向き合える方であれば、必ず当社で自分らしく輝けるはずです。それぞれの「色」を持った多様な皆さんと出会い、一緒に次の100年を創っていけることを、心より楽しみにしています。

越智源で働く社員たち
TO THE NEXT 100 YEARS
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